脳が専門の内科医が語る「片頭痛で悩んでるならこんなふうに」

片頭痛サムネイル

こんにちは。神経内科医なじむです。

あなたは、頭痛で悩んでいませんか?

ツイッターをみてると、片頭痛(へんずつう)をほっといて我慢している人、多いのかなと。

むかしから片頭痛があって、たまに仕事を休みたいくらい頭いたいんです~」みたいな方でまだ病院行ったことない人は、いちど病院で相談してもいいと思う。

実は片頭痛じゃないかもしれないし、診断つけてもらうだけでかなり頭痛に対応しやすくなりますよ。

そもそも片頭痛って?

いわゆる「頭痛もち」ってやつです。

若い女性の方に、「月に何回か頭痛いっていうのがもう何年も続いててそのときは体調も悪いんですよ~」なんて言われると、ぼくは「ああ、片頭痛かな~」って思います。

あなたも心当たりありませんか?

頭痛

勝手に痛みが治まるので、放置しがち

ぼくも軽い片頭痛でたま~に頭がずきずき痛くなるんですけど、結構しんどいんですよね~。
何もする気が起きなくなる。しばらくじーっとしてると数時間くらいで頭痛はおさまってくれるんですけどね。

そして、なおると何事もなかったように生活できる。

逆にいうと痛みがひいたら、そのつらさをちょっと忘れちゃうんですよ(^-^ ;

なので、けっこう病院にいかずに放置しがち

 

風邪こじらせた時とか、「病気ってこんなにしんどいんだ(T_T) 健康ってなんて大事なんだっ!」って思うじゃないですか。

でも1週間もすると、そんな気持ちはケロッと忘れちゃう。そんな感じです。

風邪引いた

片頭痛って治るの?

パッとは治りません

でも、数十年すると自然になおることが多いです。

とはいえ、どう考えても何十年もかけて治るのを待つわけにはいかないじゃないですか。なので、「生活習慣や薬で症状を和らげよう」っていうのが基本的な考えかたです。

過去の自分を振り返る

頭がいたくなる病気って他にあるの?

緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)っていうのがあります。

漢字が多くて覚えにくいですよね・・・。

キンチョー型頭痛ってイメージした方が覚えやすいかも

 

イメージとしては、ストレスとか悪い姿勢とかで首回りの筋肉が凝り固まって頭まで痛くなる感じです。

ずっとパソコン作業してる人とかに多い。

パソコンで緊張型頭痛

「ぐー」っと締め付ける感じの頭痛が、数日くらい「だらー」っと続きます。

ふつう、仕事を休むほどの痛みじゃない。

若い人の頭痛は、片頭痛と緊張型頭痛のどちらか

若い人が長いあいだ頭痛に悩んでるなら、だいたい片頭痛か緊張型頭痛です。

この記事の目的は、「病院に行った方がいい頭痛の人に、それを気づいてもらう」ことですが、病院に行く第1の理由は正しく診断してもらうことです。

そして、「正しく診断してもらうこと」とは、「あなたの頭痛は、片頭痛と緊張型頭痛のどちらなのか」を教えてもらうことと言って良いと思います。

頭痛は片頭痛と緊張型頭痛の2種類

なぜ、あなたは2つの頭痛を区別する必要があるの

原因と治療が結構ちがうんですよ

片頭痛は食べ物とかが原因になったりもするけど、緊張型頭痛はほとんど関係ないです。

また、片頭痛で今まさに頭が痛いときは湯舟につかると症状が酷くなったりしますが、緊張型頭痛は湯船につかってリラックスした方がいい

お風呂で楽になる緊張型頭痛

そんな感じで、今後の頭痛との付き合い方がわりと変わってくるんで、あなたの頭痛がどちらなのかを知っとくのは重要だと思います。(このサイトが分かりやすいよ

※ちょっと脱線ですが、もちろん頭痛はこの2種類以外のいろんな病気でも起こります。そして、そうだった場合はすこし治療が複雑になりがち。

なので、「わたしの頭痛はこの2種類のうちのどちらでもなさそうだな」と思った場合はとくに病院を受診した方がいいです。

病院を受診した方がいいの?

はっきりとした決まりはないんですが、困ってるなら迷わず受診でいいとぼくは思います。

たとえば、「1か月のうち10日くらい頭が痛い」とか、「ちょいちょい頭痛で仕事をやすむ」とかだと受診ですね。

もし頭痛がなくなれば普段の生活が相当楽になるぞ、って思うようなら病院に行きましょう

医者

市販の痛み止めで何とかなってますって人も、3日に1回くらい薬を飲むようならお医者さんに相談した方がいいです。

余談ですが、市販の痛みどめ自体が頭痛の原因のこともありますよ。

あなたが病院を受診するまえにすることは、あなたの症状を説明できるように準備することだ!

はい。ここがいちばん大事な所です!この記事は、これが言いたいがために書きました (^^)

診断は、あなたが話す内容で決まる

あのですね、実は頭痛って「あなたが話してくれる内容だけで診断」するんです。

あなたが話す症状が片頭痛っぽかったら、診断は片頭痛。

あなたが話す症状が緊張型頭痛っぽかったら、診断は緊張型頭痛です。

問診

意外ですよね。

でもほんとです。

頭痛の診断は、「病歴のやりとり」=あなたと医者との共同作業

この、「あなたが話す症状」のことを専門用語で「病歴(びょうれき)」といいます。

あなたが病歴を正確に話せれば、診断が正しく出る可能性が上がります。

また、医者があなたから病歴を詳しく引き出せれば引き出せるほど正しい診断に近づきます。

問診

なので、頭痛の診断は医者とあなたの共同作業なのです。

いきなり医者に色々きかれても焦ってしまって答えられないかもだから、あらかじめ準備しておいた方がいい

これは現実的な問題なんですが、いきなり医者から色々質問されても戸惑って正確に答えるのが難しかったりします

その一方で、医者は忙しいのでかなり矢継ぎ早に色々と聞いてきがちです。

ぼくも気をつけないとって思ってるんですけど、ついついやっちゃうんですよね~。

医者
頭痛はいつからあるの?
医者
どのくらい続くの?
医者
どういうときに頭痛は起きる?
医者
どういうときに頭痛は治まる?
あなた
(おおぉ…)

みたいな

 

これだと焦ってしまって、あなたは正しく症状を伝えられないかもしれません。

ここであなたができる対策は「あらかじめ答えを用意しておく」こと。

実は聞かれる質問の8割くらいはもうはじめから決まってるんですよねー

問診票

10人医者がいたら、10人が同じ事を聞いてくるっていう質問が結構ある。さっきの4つもそう。

なので、もし何年も続く頭痛を相談しに初めて病院にいくなら、その質問の答えをぼんやり考えてから受診したらとてもスムーズです。

質問の具体的な内容はこちら ←というかこの「すっキリン」というサイト最高です。「すっキリン」への導入のためにこの記事書いたようなもん。

頭痛がどのくらいの頻度で起こってるかはアプリで記録をつけるのもオススメですよ。

さいごに:自分で診断するのはオススメしないよ

これを読んで、頭痛を1人で悩んでいらっしゃる方が行動のきっかけにしてくれればうれしいです。

 

ところであなたは、頭痛があなたの話の内容で決まると聞いて「じゃあ、すっキリンのサイトとか見れば自分で診断できるじゃん」って思ったかもしれません。

まぁ、たしかに自分で診断して当たることもあるけどあまりオススメではありません。

実際は今回紹介した2つの頭痛以外にあたる、例外的な頭痛もたくさんあるから。

また、さっき言ったみたいに「あなたの話」でほとんど診断は決まるんですが、例外的な頭痛の可能性を下げるために検査をしないといけないこともあります。

頭部MRIなどの検査

なので、やっぱり困ってるようだったら病院を受診っていう方針でいいのかなーと思ってます。

受診するなら頭痛外来っていうのが、片頭痛とかに詳しい先生がやってるとこです。神経内科という科の先生も詳しいことが多いですよ~

(もちろん、かかりつけがある場合はまずそこに相談。薬とかがゴチャゴチャになっちゃうし。)

 

以上、終わりまで読んでいただいてありがとうございます。

最後にまとめとして「病院に行った方がよさそうな人」を何パターンか挙げておきますね。

・頭が痛くて仕事を休むことがある

・痛み止めの薬が効かなくなってきた

・痛み止めの薬を3日に1回くらい飲んでる

・「頭痛がなくなってくれたらどんなに楽だろうか」と思う

それでは

※この記事の「頭痛」は主に、「若い人の、1年くらい続いているような長い頭痛」を想定しています。
逆にいうと「ご高齢の方の人生はじめての突然の強い頭痛」なんていうのは、片頭痛の可能性はまずありません。救急車を呼ぶべき状況だと思います。